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ステロイド
ステロイドはインスリノーマの内科治療でよく使われる。
その副作用と気をつける点を挙げてみる。

【主な副作用】
・食欲過多。それに伴う体重増加
・内臓への負担。特に胃・肝臓
・多用すると副腎が機能しなくなる
・睡眠障害
・やたらと元気になる
・胃の粘膜を傷つける

【服用時】
ステロイドを空腹時に単品で与えるのではなく、食事や水と一緒に与えることで胃壁への影響を抑える。

【服用後】
・紫外線を避けること。直射日光には絶対に当てないこと。
・病気に感染しやすくなるため、飼い主が風邪を引いた際には細心の注意を払う。

【服用中止時】
長期に渡って服用していた際には急激に投与をストップするのではなく、徐々に服用回数や量を減らしていくこと。副腎機能が低下している可能性があるため、急に服用を止めるとショック症状を引き起こすことがある。

【服用期間中】
血液検査をこまめにし、内臓に負担がかかり過ぎていないかを確認する。ステロイドが内臓に負担をかけるのは必至のため、数値が多少悪くなるのは仕方がない。しかしその数値が異常な値を示した場合は一旦ステロイド治療を休むことも念頭にいれる。


※以上、全て人間とステロイドとの関連性について延べたものである。フェレットの投与への参考になるかどうかは不明だが、何かしらつながるものはあると思われる。
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サイクロフォスファマイド
サイクロフォスファマイド (Cyclophosphamide)

アルキル化剤と呼ばれる類の薬で、フェレットの場合悪性リンパ腫の抗癌剤として使用される。

【投与】
静脈注射か、液体に溶かして経口投与。
経口投与の際には空腹時(食事の1時間前か食後2時間)に大量の水と共に摂取するのが一番良いが、胃の不快感が出る場合は少量の食事と一緒に摂取する。

【効能】
サイクロホスファマイドそのものが直接ガンに作用するのではなく、一旦肝臓に取り込まれてから活性体となる。この活性体はDNAの細胞と細胞をつなぐ架け橋的なものとなる。DNA細胞がつながるとそれはDNAとしては作用しなくなるため、細胞が成長せずに死んでしまう。
サイクロホスファマイドの活性体は、特にがん細胞だけに効くものではなく、健康な細胞も癌を患った細胞も両方壊してしまう。しかし通常は健康な細胞よりがん細胞の成長が早いため、サイクロホスファマイドがガン細胞に効くと言われているのである。

【副作用】
アレルギー反応(皮膚のかゆみなど)
膀胱炎
息切れ
とくに膀胱への影響が大きい。
また、投与をやめてから数ヶ月経って別のガンを発症させる危険もある。

【投与時の注意点】
とにかく水分を補給し、おしっこを多く出させることで肝臓・膀胱への負担を軽減する。
飼い主の就寝間際に与えず、できればつきっきりで無理矢理でも水分を補給させることができる時間帯に投与する。

【投与後の注意点】
投与してから48時間はとにかく水分を摂らせておしっこを出させる。
体内の白血球数が減り免疫システムを弱めるため、人ごみやワクチンを避けること。

【メスナとの関係】
サイクロフォフファマイドが引き起こすとされる膀胱炎を予防するために、メスナという薬を一緒に投与することがある。この場合はメスナを先に投与し、30分程度経過してからサイクロホスファマイドを投与する。

しかし2009年ジュネーブで発表された文献を見ると、メスナの膀胱炎予防の効能はなしと記載されていた。
@サイクロホスファマイド+メスナ+水分補給
Aサイクロホスファマイド+水分補給
この2つの治療を施した癌患者を100人規模でデータをとった結果、膀胱炎を発症する割合はほとんど同じとのことである。

※以上、全て人間とサイクロホスファマイドとの関連性について延べたものである。フェレットの投与への参考になるかどうかは不明だが、何かしらつながるものはあると思われる。


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ビンクリスティン
ビンクリスチン(Vincristine)

【どんな薬?】
抗癌剤として使用されるアルカロイド。植物に含まれるアルカリ性の含窒素有機化合物。

【どうやって体内に取り入れるか】
静脈注射による投与が一般的。
ビンクリスチンは水疱を発生させる発癌剤であるため、投与する獣医師はこの注射に長けている人でなくてはならない。
万が一静脈から外れて注射されてしまった場合には、発がん性のある薬物を体内に不当に取り入れた形になり大変危険である。

【副作用】
吐き気、脱力感、食欲減退。
神経障害、足がふらつく

ビンクリスティンが体内に入ると血液中の血小板数が減少する。血小板は血液を凝固する役目を果たすのだが、この血小板の数が減るということは血液が固まりにくくすぐに出血してしまうことがある。

【注意すべきこと】
免疫力が低下するため、感染病にかかりやすい体となる。
人ごみ・他のフェレットとの接触を極力避けること。


※以上、全て人間とビンクリスチンとの関連性について延べたものである。フェレットの投与への参考になるかどうかは不明だが、何かしらつながるものはあると思われる。
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エリスロポエチン
骨髄に作用し、骨髄の中で血液を作る力を増やす。副作用としては耐性ができてしまうこと。耐性ができる速度はそこまで速くないものの、このエリスロポエチンというホルモンは通常体内にあるホルモンなので、一度耐性ができてしまうと補給しなくても元々あるホルモンにまでそれが影響して本来の働きをしなくなってしまう。すなわちホルモン剤を追加で投与したことで耐性ができてしまうことにより、本来持っている(体内で生成されている)ホルモンにも耐性ができてしまう。

骨髄の中の血液を造る組織に働きかけるために、皮下注射にて投与する。
健康なフェレットであれば体内で自分でエリスロポエチンを作って血液を作り出しているが、エリスロポエチンが足りない場合は血液が造れずに貧血となってしまう。

【効果が期待できる場合】
骨髄に血液を造る組織が健在であること。
エリスロポエチンはそのものが血液を作り出せるものではなく、あくまで骨髄内の血液作成工場に働きかける仕組みと成っている。
血液を造る組織そのものが破壊されている場合は、いくらエリスロポエチンを投与したところで血液作成効果は望めない。

【メリット】
骨髄内で血液作成工場が健在であり、ただエリスロポエチンの分泌が足りていない場合は非常に効果的である。

【デメリット】
(体内で生成されている)ホルモンにも耐性ができてしまう。
一度耐性ができてしまうと、フェレット自身が一生懸命分泌しているエリスロポエチンにも影響を与えてしまう。
結果、投与したエリスロポエチンも抑制され、フェレット本人が作り出したエリスロポエチンすらも抑制されてしまう。

【耐性ができた場合】
究極の対策として、耐性以上のエリスロポエチンを投与して血液を作り出す方法もある。しかし耐性とエリスロポエチンのいたちごっこになることは間違いない。
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